BOOK REVIEWS

Book Reviews

Staff Recommendations

千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話

ノンフィクション — NON-FICTION

千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話

済東鉄腸

自分で自分を救った人の話。今起こったばかりの奇跡について、大人を見境なく引き留めてとめどなく話しまくる、子どものような熱量を感じる。…

2026-03-07

忘却についての一般論

海外文芸

忘却についての一般論

ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ

自分の部屋が世界のすべてとなったとき、何が起こるのか。暖を取るには書物さえ、手放さなければならない。目に映るすべてがやがて去り行くものと知ってもなお、残したものとは…。…

2026-03-07

ちょっと踊ったりすぐにかけだす

エッセイ

ちょっと踊ったりすぐにかけだす

古賀及子

勝手にデイリーポータルZ編集部の「生活科担当」だと思っている古賀さんのウェブ日記書籍化。みずみずしい生活の描写、お子さんたちの思わぬ視点、そこからひき出される智慧。いつか思い出して切なくなりそうな一冊。…

2026-03-07

だれも死なない日

海外文芸

だれも死なない日

ジョゼ・サラマーゴ

登場人物個々の表情筋の動きまで見えそうな緻密さで、「不死」あるいは「死の無期限の延期」を与えられてしまった国を描く一冊。シンプルな設定と脳に汗をかきそうな描写力で、映像的な文章が楽しめる。…

2026-03-07

げいさい

文芸

げいさい

会田誠

とある自己効用感ゼロな美大浪人生が、美大学園祭の一夜で目にする、美大関係者の織りなす地獄巡り。美大受験は膨大な青春の浪費だと薄々勘づきながらも、輝いている作品・良い絵は確かにあり、そこに近づこうとしている葛藤。…

2026-03-07

限界ニュータウン

ノンフィクション

限界ニュータウン

吉川祐介

生活インフラが荒廃した限界分譲地。そこにあえて住む事例も紹介されている。それは開拓者のようにも見え、首都圏近郊でこんな生活を実現できる土地があったとは…と千葉県北東部に思いを馳せた。…

2026-03-07

銀の船と青い海

マンガ

銀の船と青い海

萩尾望都

妖精の棲家を覗き見している清甘さだけでなく、ひょうきんなお話や批判精神を感じる小話やらで味変が仕込まれていた。憧れの上級生のお姉さんにスクラップブックをそっと見せてもらっている感じ。…

2026-03-07

丕緒の鳥

文芸

丕緒の鳥

小野不由美

役人や市民の視点による短編集。技量を世のために活かす一方で外部に構わず自己充足する境地、傷ついても外や他人に手を伸ばすこと。表題作にある陶の鳥が飛び、微かな音を残して砕ける描写が美しくて大好きです。…

2026-03-07

OLD BOOK DIGGIN' vol.1

ZINE

OLD BOOK DIGGIN' vol.1

怒涛の古書店レビュー50店舗。各店舗の雰囲気や、書架の構成まで詳細に綴られ、古書店愛が伝わる。お店に寄った後の寄り道のオススメなど、トリップガイドの趣きもあり、古書店巡りな気分の日に持ち歩きたい一冊。筆者のお二人のリアル店舗にも期待!…

2026-03-07

QJKJQ

文芸

QJKJQ

佐藤究

郊外の平凡な住宅街に立つ奇妙な住宅で繰り広げられるバイオレンス活劇。ドライなようでどこかコミカルな人物描写(主人公は何故か小松菜奈で想像された)と、凝った構成とペダンチックな雰囲気が好みだった。終わった後は奇妙な感動が残る。…

2026-03-07

戦後最大の偽書事件「東日流外三郡誌」

ノンフィクション

戦後最大の偽書事件「東日流外三郡誌」

斉藤光政

三内丸山遺跡発見でもたらされた"縄文ブーム"に先つこと20年、こんな奇説が広まっていたのかと愕然。面白くて夢がある内容を信じてしまいたくなるのはいつの時代も変わらないのだろう。…

2026-03-07

東京の創発的アーバニズム

ノンフィクション

東京の創発的アーバニズム

ホルヘ・アルマザン+Studiolab

東京の街並みに感じる「雰囲気の良さ」を言語化し、なぜ街歩きは楽しいのかをもう一段深く考えるきっかけになる一冊。「街の遠足」が捗ります…

2026-03-07

VACANSES バカンス 2 やさしいともだち

ZINE

VACANSES バカンス 2 やさしいともだち

インタビュー、鼎談、エッセイ、漫画など盛りだくさん。陽だまり本。「ブラックライトを当てればここに文字が出てくるらしいが、読んでも読まなくても構わないしブラックライトがどっか行った」的な暗黙紐帯としての友達の良さ…

2026-03-07

私のアルバイト放浪記

エッセイ

私のアルバイト放浪記

鶴崎いづみ

淡々と進んでいくアルバイト放浪記。どんな環境でも人に懐かれる筆者。その周囲に現れては消える人々のユーモラスな一面や、日々のちょっとした出来事の描写が心地よい。寝転がりながら読んで、様々な生き方に想いを馳せたい一冊。…

2026-03-07