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Coups de cœur

千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話

ノンフィクション — NON-FICTION

千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話

済東鉄腸

自分で自分を救った人の話。今起こったばかりの奇跡について、大人を見境なく引き留めてとめどなく話しまくる、子どものような熱量を感じる。…

2026-03-07

日下を、なぜクサカと読むのか

ノンフィクション

日下を、なぜクサカと読むのか

筒井功

全国でその数1000万は下らないとされる「小字」。その不可解な語源を、地図と足を駆使して探る。役所の窓口や、路上で会った地元住民にまで突撃して聞き込みをしていく、著者の情報収集への熱量に圧倒される一冊です。…

2024-11-04

ニック・ランドと新反動主義

ノンフィクション

ニック・ランドと新反動主義

木澤佐登志

新反動主義、暗黒啓蒙といったインターネット発の政治思想の系譜を辿る一冊。思考実験のような極端な仮説を現実世界に当てはめていて、考察するには楽しいが、実現するのはちょっと…という世界観が垣間見える。ブロックチェーンにより誰もが自由に国家を作り、好きな国家に所属できる「ビットネーション」だったり、フナルグルという利益至上主義の超越的な存在が支配する世界では何が起こるかの考察だったり、10代のうちに読…

2024-10-01

旅路の果て

海外文芸

旅路の果て

ジョン・バース

メリーランド州の片田舎で空っぽの精神状態から新たな生活を始めた主人公。怪しい「ドクター」や才気煥発な同僚のモーガンの影響を受け、合理的に理知的に行動し、自分の力で得たいものを得るようになっていくが、その行動の果てにあるものは…。…

2024-09-19

文学王

エッセイ

文学王

高橋源一郎

名作文学をテレビガイドのコラムのような文体で紹介したかと思えば、めっちゃ骨太な文学論も飛び出す、ポップな評論集。読んでる間に3冊ポチりました。…

2024-09-15

真鍋博の植物園と昆虫記

エッセイ

真鍋博の植物園と昆虫記

真鍋博

夏! 都会の植物見物と昆虫探し。社会を植物に、人の営為を虫に見立てた、シャープで皮肉っぽい図鑑。持ち歩いて都会の隅っこで時々眺めても面白いです。…

2024-08-05

このあいだ東京でね

文芸

このあいだ東京でね

青木淳悟

過剰なまでの固有名詞をあしらって描かれた東京の街と、そこに住まう人々(特に中流階級の人々)を振り回す、メリーゴーランドのように繰り返される日常風景。それらがGoogleアースのように自在に解像度を変えながら描かれる。冷淡でもあり、ほのぼのでもあり。…

2024-07-18

4444

文芸

4444

古川日出男

教室という鳥籠のような空間でうまれた生徒たちの無数の関係性や、厳粛な学校行事に参加しているときに限って浮かぶ、とりとめのない考え。長い年月を経て、教室や体育館に染み付いていそうな、そういった声の数々を掬い上げたような作品。…

2024-04-12

世界システム論講義

ノンフィクション

世界システム論講義

川北稔

世界史の捉え方を変えるきっかけになりそうな一冊。国を単位とした進歩のレースという見方から、世界システムという大きな枠組みでの国や地域の経済的なつながりへ。歴史のWhyとThenを考えるのが楽しくなります。…

2024-01-26

資本主義の中心で、資本主義を変える

ノンフィクション

資本主義の中心で、資本主義を変える

清水大吾

成長が自己目的化した資本主義の現状を変える。そのために筆者が着目したのは、政策保有株式という国内企業の慣行。構造の可視化、問題の選択、粘り強く啓蒙という、社会課題に対峙する個人の姿勢が伺える一冊。…

2024-01-26

短篇七芒星

文芸

短篇七芒星

舞城王太郎

舞城作品では善と悪の狭間の「訳のわからなさ」が読者に投げつけられる。巨大な悪やむき出しの暴力が、主人公の一人称視点による素朴な疑問の連続によって陳腐化され、解体されていく。作品ごとに文体もフォントさえも変えていく緻密な構成力も見事。…

2024-01-14

グスコーブドリの太陽系

文芸

グスコーブドリの太陽系

古川日出男

鳥捕り、風の又三郎、熊捕り、グスコーブドリたちを巡る再話やリミックス。もう/まだ/ついに居ない者、ないものに向けた祈りについて。各章「ない」で縁取ることで語られる余韻があった。…

2024-01-05

狂人日記

文芸

狂人日記

色川武大

精神病を患う主人公が、日常の狭間に目にする幻影と過去の回想。妄執と切り離せない人格と、他者との関係性。真に他者を理解するとは何なのかというテーマは映画版『ドライブ・マイ・カー』(村上春樹)を思い出した。…

2024-01-04

北園克衛1920年代実験小説集成 20's

文芸

北園克衛1920年代実験小説集成 20's

北園克衛

小説か、詩か、暗号か。意識の流れのような脈絡のなさ、めくるめく暗示の洪水。夜空の星は尖り、紳士は帽子で、婦人は山の手言葉、擬音はさながらアメコミ(例:ZUNZUN)、ペダンティックで情景がきらめく実験小説の数々。…

2023-12-09

プロジェクト・シン・エヴァンゲリオン

ノンフィクション

プロジェクト・シン・エヴァンゲリオン

株式会社カラー編

旧来のアニメ制作手法に囚われず、プリヴィズ主体で多様な映像の可能性を探った新しい制作手法と、コロナ情勢に対応したデジタル化という二つの革新性。IT業界のプロダクトマネジメントにも通じる内容。…

2023-12-03

日本懐かし団地大全

ノンフィクション

日本懐かし団地大全

照井啓太

昭和の趣きが残る「団地」は、かつて住宅建築の最前線だった。全国の団地の名建築を通じて、完成当時の時代背景や、団地住民のコミュニティの歴史が分かる一冊。在宅時間が増え、暮らしと住まいに関心が高まった方へオススメの一冊。…

2023-11-26

ソマリランドからアメリカを超える

ノンフィクション

ソマリランドからアメリカを超える

ジョナサン・スター

ヘッジファンド経営者が、アフリカ東部の未承認国家(!)に学校を作り、名門大学に生徒を送り込むまでの奮闘記。現地民の反対、学習支援の困難さ、ジェンダー差など社会的起業の総合格闘技っぷりが伝わる一冊。…

2023-11-25

修理とデザイン

ノンフィクション

修理とデザイン

「修理」を通じて大量生産・大量廃棄という現代の生活用品のあり方への一考を促すデザイン批評と実践の記録。有名建築の廃材で粗大ゴミ置き場の椅子を修復したとき出来上がる新たな椅子。積み上がる歴史性、また壊れてもいいという寛容さ。紙の良さも素敵な一冊。…

2023-11-22

私のアルバイト放浪記

エッセイ

私のアルバイト放浪記

鶴崎いづみ

淡々と進んでいくアルバイト放浪記。どんな環境でも人に懐かれる筆者。その周囲に現れては消える人々のユーモラスな一面や、日々のちょっとした出来事の描写が心地よい。寝転がりながら読んで、様々な生き方に想いを馳せたい一冊。…

2023-11-15

OLD BOOK DIGGIN' vol.1

ZINE

OLD BOOK DIGGIN' vol.1

怒涛の古書店レビュー50店舗。各店舗の雰囲気や、書架の構成まで詳細に綴られ、古書店愛が伝わる。お店に寄った後の寄り道のオススメなど、トリップガイドの趣きもあり、古書店巡りな気分の日に持ち歩きたい一冊。筆者のお二人のリアル店舗にも期待!…

2023-11-11

VACANSES バカンス 2 やさしいともだち

ZINE

VACANSES バカンス 2 やさしいともだち

インタビュー、鼎談、エッセイ、漫画など盛りだくさん。陽だまり本。「ブラックライトを当てればここに文字が出てくるらしいが、読んでも読まなくても構わないしブラックライトがどっか行った」的な暗黙紐帯としての友達の良さ…

2023-11-07

東京の創発的アーバニズム

ノンフィクション

東京の創発的アーバニズム

ホルヘ・アルマザン+Studiolab

東京の街並みに感じる「雰囲気の良さ」を言語化し、なぜ街歩きは楽しいのかをもう一段深く考えるきっかけになる一冊。「街の遠足」が捗ります…

2023-11-05

限界ニュータウン

ノンフィクション

限界ニュータウン

吉川祐介

生活インフラが荒廃した限界分譲地。そこにあえて住む事例も紹介されている。それは開拓者のようにも見え、首都圏近郊でこんな生活を実現できる土地があったとは…と千葉県北東部に思いを馳せた。…

2023-11-03

だれも死なない日

海外文芸

だれも死なない日

ジョゼ・サラマーゴ

登場人物個々の表情筋の動きまで見えそうな緻密さで、「不死」あるいは「死の無期限の延期」を与えられてしまった国を描く一冊。シンプルな設定と脳に汗をかきそうな描写力で、映像的な文章が楽しめる。…

2023-11-01

ちょっと踊ったりすぐにかけだす

エッセイ

ちょっと踊ったりすぐにかけだす

古賀及子

勝手にデイリーポータルZ編集部の「生活科担当」だと思っている古賀さんのウェブ日記書籍化。みずみずしい生活の描写、お子さんたちの思わぬ視点、そこからひき出される智慧。いつか思い出して切なくなりそうな一冊。…

2023-10-30

げいさい

文芸

げいさい

会田誠

とある自己効用感ゼロな美大浪人生が、美大学園祭の一夜で目にする、美大関係者の織りなす地獄巡り。美大受験は膨大な青春の浪費だと薄々勘づきながらも、輝いている作品・良い絵は確かにあり、そこに近づこうとしている葛藤。…

2023-10-29

丕緒の鳥

文芸

丕緒の鳥

小野不由美

役人や市民の視点による短編集。技量を世のために活かす一方で外部に構わず自己充足する境地、傷ついても外や他人に手を伸ばすこと。表題作にある陶の鳥が飛び、微かな音を残して砕ける描写が美しくて大好きです。…

2023-10-29

QJKJQ

文芸

QJKJQ

佐藤究

郊外の平凡な住宅街に立つ奇妙な住宅で繰り広げられるバイオレンス活劇。ドライなようでどこかコミカルな人物描写(主人公は何故か小松菜奈で想像された)と、凝った構成とペダンチックな雰囲気が好みだった。終わった後は奇妙な感動が残る。…

2023-10-28

忘却についての一般論

海外文芸

忘却についての一般論

ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ

自分の部屋が世界のすべてとなったとき、何が起こるのか。暖を取るには書物さえ、手放さなければならない。目に映るすべてがやがて去り行くものと知ってもなお、残したものとは…。…

2023-10-27

銀の船と青い海

マンガ

銀の船と青い海

萩尾望都

妖精の棲家を覗き見している清甘さだけでなく、ひょうきんなお話や批判精神を感じる小話やらで味変が仕込まれていた。憧れの上級生のお姉さんにスクラップブックをそっと見せてもらっている感じ。…

2023-10-26

戦後最大の偽書事件「東日流外三郡誌」

ノンフィクション

戦後最大の偽書事件「東日流外三郡誌」

斉藤光政

三内丸山遺跡発見でもたらされた"縄文ブーム"に先つこと20年、こんな奇説が広まっていたのかと愕然。面白くて夢がある内容を信じてしまいたくなるのはいつの時代も変わらないのだろう。…

2023-10-25